Amazon.co.jp: 毒の水:PFAS汚染に立ち向かったある弁護士の20年 : ロバート・ビロット, 旦 祐介: Japanese Books
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毒の水:PFAS汚染に立ち向かったある弁護士の20年 Tankobon Softcover – April 6, 2023
by ロバート・ビロット (Author), 旦 祐介 (Translator)
4.5 4.5 out of 5 stars (9)
「永遠の化学物質」による汚染と被害は、あまりに身近すぎた
くっつきにくいフライパン、クッキングシート、フライドポテトの袋、アイシャドウ、そして水道水……これらに含まれるPFAS(有機フッ素化合物)は、一度体内に取り込まれると消えることなく蓄積し、がんや潰瘍性大腸炎などの原因となる——長年隠されてきた事実を暴き、巨大企業を告発した一人の弁護士の、人生を賭けた壮絶な闘いの記録。
日本でも注目のPFAS汚染を知らしめた記念碑的名著、待望の邦訳!
映画『ダーク・ウォーターズ』原作本
●目次●
第一幕 その農場主
第1章 ドライ・ラン川
第2章 電話
第3章 パーカーズバーグ
第4章 農場
第5章 秘密の原材料
第6章 紙の手がかり
第7章 科学者
第8章 手紙
第9章 会議
第10章 雌牛が帰ってくる
第11章 和解
第二幕 町
第12章 岐路
第13章 最初の血
第14章 特権化
第15章 代替データ
第16章 破壊欲
第17章 ネズミとヒトについて
第18章 テフロンの歩兵たち
第19章 現実的悪意
第20章 アベ・マリア(神の助け)
第21章 言説戦争
第22章 疫学
第23章 「知られざる健康被害」
第24章 企業の知識
第25章 急転直下
第26章 ビッグ・アイディア
第三幕 世界
第27章 調査
第28章 第二波
第29章 腹黒い科学
第30章 証明責任
第31章 痙攣
第32章 報いへの道
第33章 公判
第34章 報い
===
Print length
424 pages
Publisher
=====
Product description
Review
『エクスポージャー』の日本語版の刊行により、ウェストバージニア州の一人の農場主の話が、実 は私たち一人ひとりに打撃を与えている前例のない規模のグローバルな汚染の話であることを、日本 の皆さんに理解していただきたいのです。この地球上のどこに住んでいても、現在日本に住む人たち ──そしてこれから生まれる人たち──を含めて事実上全員が影響を受けています。そしていちばん 重要なこととして、私たち一人ひとりが、将来の世代のためにこの問題を解決する力と能力を持って いることをわかっていただきたいと思います。
(「日本語版への序文」より)

毒の水:PFAS汚染に立ち向かったある弁護士の20年 Tankobon Softcover – April 6, 2023
by ロバート・ビロット (Author), 旦 祐介 (Translator)
4.5 4.5 out of 5 stars (9)
「永遠の化学物質」による汚染と被害は、あまりに身近すぎた
くっつきにくいフライパン、クッキングシート、フライドポテトの袋、アイシャドウ、そして水道水……これらに含まれるPFAS(有機フッ素化合物)は、一度体内に取り込まれると消えることなく蓄積し、がんや潰瘍性大腸炎などの原因となる——長年隠されてきた事実を暴き、巨大企業を告発した一人の弁護士の、人生を賭けた壮絶な闘いの記録。
日本でも注目のPFAS汚染を知らしめた記念碑的名著、待望の邦訳!
映画『ダーク・ウォーターズ』原作本
●目次●
第一幕 その農場主
第1章 ドライ・ラン川
第2章 電話
第3章 パーカーズバーグ
第4章 農場
第5章 秘密の原材料
第6章 紙の手がかり
第7章 科学者
第8章 手紙
第9章 会議
第10章 雌牛が帰ってくる
第11章 和解
第二幕 町
第12章 岐路
第13章 最初の血
第14章 特権化
第15章 代替データ
第16章 破壊欲
第17章 ネズミとヒトについて
第18章 テフロンの歩兵たち
第19章 現実的悪意
第20章 アベ・マリア(神の助け)
第21章 言説戦争
第22章 疫学
第23章 「知られざる健康被害」
第24章 企業の知識
第25章 急転直下
第26章 ビッグ・アイディア
第三幕 世界
第27章 調査
第28章 第二波
第29章 腹黒い科学
第30章 証明責任
第31章 痙攣
第32章 報いへの道
第33章 公判
第34章 報い
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424 pages
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Product description
Review
『エクスポージャー』の日本語版の刊行により、ウェストバージニア州の一人の農場主の話が、実 は私たち一人ひとりに打撃を与えている前例のない規模のグローバルな汚染の話であることを、日本 の皆さんに理解していただきたいのです。この地球上のどこに住んでいても、現在日本に住む人たち ──そしてこれから生まれる人たち──を含めて事実上全員が影響を受けています。そしていちばん 重要なこととして、私たち一人ひとりが、将来の世代のためにこの問題を解決する力と能力を持って いることをわかっていただきたいと思います。
(「日本語版への序文」より)
===
About the Author
ロバート・ビロット(Robert Bilott)
タフト・ステッティニアス&ホリスター法律事務所パートナー弁護士。1987年フロリダ州サラソタのニュー・カレッジ卒、1990年オハイオ州立大学大学院モリッツ・カレッジ・オブ・ロー修了。PFAS曝露被害訴訟の第一人者として、いずれも初となる個人訴訟、集団訴訟、大規模不法行為訴訟、及び広域係属訴訟を指揮。PFAS汚染被害者救済活動に関して、「もう一つのノーベル賞」と言われる「ライト・ライブリフッド賞」を受賞したほか、法律および環境関連の受賞歴多数。市民団体「レス・キャンサー」と「グリーン・アンブレラ」理事を務める傍ら、世界各地のロースクール、大学、カレッジ、地方自治体その他団体にて講演や講義を続けている。ライト・ライブリフッド・カレッジ教員、イェール大学公衆衛生大学院環境健康科学部講師、アルゼンチン・コルドバ国立大学名誉教授。
本書は、マーク・ラファロ主演の映画『ダーク・ウォーターズ』(2019年)の原作となった。
旦 祐介(だん・ゆうすけ)
1956年東京生まれ。東京大学教養学部、米国アマースト大学教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科国際関係論修士課程修了・博士課程満期退学。東海大学教養学部教授、同ヨーロッパセンター所長、同国際本部長、東洋学園大学副学長・学長歴任。この間イギリス・ケンブリッジ大学クレアホールとオーストラリア国立大学客員教授、日本人間の安全保障学会会長も務めた。現在同学会特別顧問・同学会英字誌編集委員。専門はイギリス帝国史、人間の安全保障。民間軍事安全保障会社、地球温暖化の科学、サイバーセキュリティ、内分泌撹乱物質・添加物や有機農法に関心。趣味は音楽・室内楽演奏、モータリゼーションの文化と歴史。
Product Details
Publisher : 花伝社 (April 6, 2023)
Publication date : April 6, 2023
Tankobon Softcover : 424 pages
ISBN-10 : 4763420569
ISBN-13 : 978-4763420565
Dimensions : 0.98 x 5.04 x 7.4 inches
Amazon Bestseller: #129,939 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)#17,457 in Politics & Social Sciences (Japanese Books)
#32,223 in Nonfiction (Japanese Books)
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久志本俊弘
5.0 out of 5 stars ショッキングだが、とてもいい情報Reviewed in Japan on December 25, 2024
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素晴らしい弁護士の活躍だが、問題の根は深く、世界的に長期的に、ヒトにとっての害悪を知るうえで欠かせないテキストです
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ocan
5.0 out of 5 stars PFOA汚染問題を考える上でとても重要な書籍Reviewed in Japan on February 23, 2025
「ダーク・ウオーターズ」として映画化されている本著、映画はPFOAとテフロンを混同させる様な魅せ方もあり、やや過剰に不安を煽る様な構成にも感じられた。しかし、本著ではその様な過剰表現はほとんど見当たらなかった。化学や衛生学の専門家ではない弁護士の方がここまで事態を把握するのにどれほど努力されたのか、想像もつきません。それなりに文量があるが、小説を読む様な方なら問題なく読めるでしょう。そうでない方でも、化学に関係する全ての方、PFASに興味のある全ての方に読んでいただきたい。水溶性PFASの問題について事例を交えながら学べ、企業倫理を考えさせられるでしょう。
ただ、副題の「PFAS汚染に立ち向かった〜」はいただけない。「PFOA汚染に立ち向かった〜」と書くべきでしょう。せっかく著者が事実に基づいて丁寧に記載しているのに、出版側の意図で拡大解釈を披露して信ぴょう性を下げないでほしい。ただ、本の中身については信頼できるのではないかと感じました。
bob
5.0 out of 5 stars 暴露・曝露Reviewed in Japan on June 4, 2023
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化学用語の翻訳に一部違和感はあるが、法律用語は概ね適切に訳されていると思われる。出版社と翻訳者に感謝。よくぞ翻訳・出版して頂いた。
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草野球と銀婚式
5.0 out of 5 stars 資本主義と生活環境を守る闘いの歴史Reviewed in Japan on February 24, 2024
株式資本主義とは生産手段を用いて利益の最大化を目指すよう仕向けられるものとして考えた時、安全対策や環境対策は余分な経費として無視される傾向がある。また、企業が地域の雇用や自治体の税収を支える存在であった場合は、職員や住民の訴えは無視されることが多分にある。
本書は、米国においてデュポン社が職員の健康や住民の毒物汚染を無視してPFAS(有機フッ素化合物)を生産・排出し続けた犯罪に対し、20年余りの時間をかけて長年隠されてきた事実を暴き、巨大企業を告発し闘った弁護士の記録である。
発端は一人の農場主の依頼から始まる。デュポン社の廃棄物埋立地から出た毒物の影響で牛やその他の動物が多数死んでしまったという。そのことについてデュポン社を訴えたいということだが、企業弁護士である著者はそれとは逆の立場の人間であり、この依頼を受けると世界有数の化学企業をとの争いとなる。通常なら二の足三の足を踏んで前に出られないことが普通である。しかし著者はこの依頼を受けた。心配することはそれこそ山のようにあっただろう。当座の収入の問題はもちろん、家族と過ごす時間や、生活基盤を壊すことになりはしないかと非常に悩んだと思う。だが、最後には彼の正義漢が勝った。企業弁護士としての経験から勝算もあったのだろうが、地域の環境と住民の健康を守るため、何より不正と戦うという依頼者の強い心を汲むため、戦う決心をしたのだと思う。ここから闘いの20年が始まる。
著者が依頼を受託した1999年当時、PFASは規制対象物質ではなかった。TSCA法(有毒物質管理法)は新たな化学物質のみをその対象としており、すでに商業活動で使用されていたPFASは対象とはならず、企業の自主管理だったのである。しかし、製造していた3M社はその危険性を70年代には気付いており、製造メーカーは意図的に規制当局に対し情報を隠していた。ドル箱であるPFASの製造を止めることは莫大な損失を被ることになる。そのため、住民の健康や環境保全より収益を優先した対応を取ることになった。企業による経済活動は、時として人間の健康や環境を破壊する。本件は影響の度合い等も考えその最悪例になろう。日本においても公害や薬害などは枚挙にいとまがない。また、日本では米軍によるPFASでの環境汚染や、過去の経済活動等による汚染の浄化を義務付ける規定が無い。過去に遡る規制や環境浄化の義務化等を考えなければならないだろう。
裁判でデュポン社は様々な時間稼ぎや隠蔽の法廷戦術を行い原告を疲弊させていく。米国にはスーパーファンド法(包括的環境対策補償責任法)という法律があり、連邦環境法が規定する規制対象物質となった場合、過去に遡り浄化を義務付けているという。しかも賠償の上限が無い。これは企業の存続を賭けた裁判ともなっており、裁判継続への妨害は苛烈を極める。そもそも、廃棄物埋立地からの漏出防止措置を怠ったことがこの裁判に繋がっている。売上に対しほんのわずかな経費の支出を渋ったためこのような危険を冒すこととなった。企業の環境保全への適正な取組みに対する警鐘としても受け取るべきであろう。
デュポン社は世界的な大企業であり、地域の雇用創出等経済活動における貢献は計り知れない。そのため、原告は住民からの村八分にも耐えなければならなかった。これはどこの世界や時代にもあることだろう。人でも組織でも、長年貢献してきたものに対し不正を訴えた者はこのリスクを負う。組織内部の人間が警鐘を鳴らす時も同様だ。もしその立場になった時、自分はどのような行動をとれるだろうか。リスクを負ってでも対することができるだろうか考えさせられた。
本書の魅力は、大量で多岐にわたる事象やデータを点とし、その点と点を線で結ぶような推論と証明の過程にあると思う。ある意味、推理小説の魅力とも重なる。社会への警鐘ということを除いても、読み物として一流だと思う。
裁判の結果は本書を読んで確認いただきたい。少し想像と違う結果かもしれないが、想定の範囲であろうと思う。
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ロバート・ビロット(Robert Bilott)
タフト・ステッティニアス&ホリスター法律事務所パートナー弁護士。1987年フロリダ州サラソタのニュー・カレッジ卒、1990年オハイオ州立大学大学院モリッツ・カレッジ・オブ・ロー修了。PFAS曝露被害訴訟の第一人者として、いずれも初となる個人訴訟、集団訴訟、大規模不法行為訴訟、及び広域係属訴訟を指揮。PFAS汚染被害者救済活動に関して、「もう一つのノーベル賞」と言われる「ライト・ライブリフッド賞」を受賞したほか、法律および環境関連の受賞歴多数。市民団体「レス・キャンサー」と「グリーン・アンブレラ」理事を務める傍ら、世界各地のロースクール、大学、カレッジ、地方自治体その他団体にて講演や講義を続けている。ライト・ライブリフッド・カレッジ教員、イェール大学公衆衛生大学院環境健康科学部講師、アルゼンチン・コルドバ国立大学名誉教授。
本書は、マーク・ラファロ主演の映画『ダーク・ウォーターズ』(2019年)の原作となった。
旦 祐介(だん・ゆうすけ)
1956年東京生まれ。東京大学教養学部、米国アマースト大学教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科国際関係論修士課程修了・博士課程満期退学。東海大学教養学部教授、同ヨーロッパセンター所長、同国際本部長、東洋学園大学副学長・学長歴任。この間イギリス・ケンブリッジ大学クレアホールとオーストラリア国立大学客員教授、日本人間の安全保障学会会長も務めた。現在同学会特別顧問・同学会英字誌編集委員。専門はイギリス帝国史、人間の安全保障。民間軍事安全保障会社、地球温暖化の科学、サイバーセキュリティ、内分泌撹乱物質・添加物や有機農法に関心。趣味は音楽・室内楽演奏、モータリゼーションの文化と歴史。
Product Details
Publisher : 花伝社 (April 6, 2023)
Publication date : April 6, 2023
Tankobon Softcover : 424 pages
ISBN-10 : 4763420569
ISBN-13 : 978-4763420565
Dimensions : 0.98 x 5.04 x 7.4 inches
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久志本俊弘
5.0 out of 5 stars ショッキングだが、とてもいい情報Reviewed in Japan on December 25, 2024
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「ダーク・ウオーターズ」として映画化されている本著、映画はPFOAとテフロンを混同させる様な魅せ方もあり、やや過剰に不安を煽る様な構成にも感じられた。しかし、本著ではその様な過剰表現はほとんど見当たらなかった。化学や衛生学の専門家ではない弁護士の方がここまで事態を把握するのにどれほど努力されたのか、想像もつきません。それなりに文量があるが、小説を読む様な方なら問題なく読めるでしょう。そうでない方でも、化学に関係する全ての方、PFASに興味のある全ての方に読んでいただきたい。水溶性PFASの問題について事例を交えながら学べ、企業倫理を考えさせられるでしょう。
ただ、副題の「PFAS汚染に立ち向かった〜」はいただけない。「PFOA汚染に立ち向かった〜」と書くべきでしょう。せっかく著者が事実に基づいて丁寧に記載しているのに、出版側の意図で拡大解釈を披露して信ぴょう性を下げないでほしい。ただ、本の中身については信頼できるのではないかと感じました。
bob
5.0 out of 5 stars 暴露・曝露Reviewed in Japan on June 4, 2023
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5.0 out of 5 stars 資本主義と生活環境を守る闘いの歴史Reviewed in Japan on February 24, 2024
株式資本主義とは生産手段を用いて利益の最大化を目指すよう仕向けられるものとして考えた時、安全対策や環境対策は余分な経費として無視される傾向がある。また、企業が地域の雇用や自治体の税収を支える存在であった場合は、職員や住民の訴えは無視されることが多分にある。
本書は、米国においてデュポン社が職員の健康や住民の毒物汚染を無視してPFAS(有機フッ素化合物)を生産・排出し続けた犯罪に対し、20年余りの時間をかけて長年隠されてきた事実を暴き、巨大企業を告発し闘った弁護士の記録である。
発端は一人の農場主の依頼から始まる。デュポン社の廃棄物埋立地から出た毒物の影響で牛やその他の動物が多数死んでしまったという。そのことについてデュポン社を訴えたいということだが、企業弁護士である著者はそれとは逆の立場の人間であり、この依頼を受けると世界有数の化学企業をとの争いとなる。通常なら二の足三の足を踏んで前に出られないことが普通である。しかし著者はこの依頼を受けた。心配することはそれこそ山のようにあっただろう。当座の収入の問題はもちろん、家族と過ごす時間や、生活基盤を壊すことになりはしないかと非常に悩んだと思う。だが、最後には彼の正義漢が勝った。企業弁護士としての経験から勝算もあったのだろうが、地域の環境と住民の健康を守るため、何より不正と戦うという依頼者の強い心を汲むため、戦う決心をしたのだと思う。ここから闘いの20年が始まる。
著者が依頼を受託した1999年当時、PFASは規制対象物質ではなかった。TSCA法(有毒物質管理法)は新たな化学物質のみをその対象としており、すでに商業活動で使用されていたPFASは対象とはならず、企業の自主管理だったのである。しかし、製造していた3M社はその危険性を70年代には気付いており、製造メーカーは意図的に規制当局に対し情報を隠していた。ドル箱であるPFASの製造を止めることは莫大な損失を被ることになる。そのため、住民の健康や環境保全より収益を優先した対応を取ることになった。企業による経済活動は、時として人間の健康や環境を破壊する。本件は影響の度合い等も考えその最悪例になろう。日本においても公害や薬害などは枚挙にいとまがない。また、日本では米軍によるPFASでの環境汚染や、過去の経済活動等による汚染の浄化を義務付ける規定が無い。過去に遡る規制や環境浄化の義務化等を考えなければならないだろう。
裁判でデュポン社は様々な時間稼ぎや隠蔽の法廷戦術を行い原告を疲弊させていく。米国にはスーパーファンド法(包括的環境対策補償責任法)という法律があり、連邦環境法が規定する規制対象物質となった場合、過去に遡り浄化を義務付けているという。しかも賠償の上限が無い。これは企業の存続を賭けた裁判ともなっており、裁判継続への妨害は苛烈を極める。そもそも、廃棄物埋立地からの漏出防止措置を怠ったことがこの裁判に繋がっている。売上に対しほんのわずかな経費の支出を渋ったためこのような危険を冒すこととなった。企業の環境保全への適正な取組みに対する警鐘としても受け取るべきであろう。
デュポン社は世界的な大企業であり、地域の雇用創出等経済活動における貢献は計り知れない。そのため、原告は住民からの村八分にも耐えなければならなかった。これはどこの世界や時代にもあることだろう。人でも組織でも、長年貢献してきたものに対し不正を訴えた者はこのリスクを負う。組織内部の人間が警鐘を鳴らす時も同様だ。もしその立場になった時、自分はどのような行動をとれるだろうか。リスクを負ってでも対することができるだろうか考えさせられた。
本書の魅力は、大量で多岐にわたる事象やデータを点とし、その点と点を線で結ぶような推論と証明の過程にあると思う。ある意味、推理小説の魅力とも重なる。社会への警鐘ということを除いても、読み物として一流だと思う。
裁判の結果は本書を読んで確認いただきたい。少し想像と違う結果かもしれないが、想定の範囲であろうと思う。
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ふで
5.0 out of 5 stars 現在進行形の話Reviewed in Japan on August 26, 2023
あとがきに、原題は「EXPOSURE」で、PFOAなどの有機フッ素化合物の曝露(さらされる)と化学メーカーデュポンの環境汚染の隠蔽を暴露(あばく)をかけたとのではないかと事です。
最初、翻訳本特有の読みにくさを感じましたが、弁護士(=作者)とデュポンとのPFOAの環境汚染、健康被害を巡る法廷闘争に入ったあたりから一気にスピードアップしました。それほど法廷闘争における弁護士と企業側の攻防は迫力がありました。
PFOA汚染は、米国だけの話ではなく、身近なところでは、東京都が取水していた多摩地域の多くの井戸からPFOAが高濃度で検出されため取水停止となりました。発生源は、米軍横田基地の泡消火剤が漏れて地下にしみこみ、地下水脈に乗って汚染しているのではないかと言われています。他の米軍施設周辺、空港周辺などでも汚染が広がっており、現在進行形の環境汚染です。
有機フッ素化合物汚染が、一人の弁護士の使命感としつこさ・粘り強さがあったことで発覚したという点でもためになりました。
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ぶらうにい
5.0 out of 5 stars ノンフィクションだが犯罪小説の魅力も備える衝撃作Reviewed in Japan on August 12, 2023
原題にははっきりと「デュポン社との20年の闘い」とあるように、半世紀に及ぶ胸の悪くなるような同社とその関係者たちの悪行が暴かれていく。これは事実であり、しかもその悪行の被害者は全世界の、おそらく我々日本人を含む数十億人なのだ。小説でも構想できないくらいのスケールの企業犯罪物語としても衝撃的。
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ふで
5.0 out of 5 stars 現在進行形の話Reviewed in Japan on August 26, 2023
あとがきに、原題は「EXPOSURE」で、PFOAなどの有機フッ素化合物の曝露(さらされる)と化学メーカーデュポンの環境汚染の隠蔽を暴露(あばく)をかけたとのではないかと事です。
最初、翻訳本特有の読みにくさを感じましたが、弁護士(=作者)とデュポンとのPFOAの環境汚染、健康被害を巡る法廷闘争に入ったあたりから一気にスピードアップしました。それほど法廷闘争における弁護士と企業側の攻防は迫力がありました。
PFOA汚染は、米国だけの話ではなく、身近なところでは、東京都が取水していた多摩地域の多くの井戸からPFOAが高濃度で検出されため取水停止となりました。発生源は、米軍横田基地の泡消火剤が漏れて地下にしみこみ、地下水脈に乗って汚染しているのではないかと言われています。他の米軍施設周辺、空港周辺などでも汚染が広がっており、現在進行形の環境汚染です。
有機フッ素化合物汚染が、一人の弁護士の使命感としつこさ・粘り強さがあったことで発覚したという点でもためになりました。
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ぶらうにい
5.0 out of 5 stars ノンフィクションだが犯罪小説の魅力も備える衝撃作Reviewed in Japan on August 12, 2023
原題にははっきりと「デュポン社との20年の闘い」とあるように、半世紀に及ぶ胸の悪くなるような同社とその関係者たちの悪行が暴かれていく。これは事実であり、しかもその悪行の被害者は全世界の、おそらく我々日本人を含む数十億人なのだ。小説でも構想できないくらいのスケールの企業犯罪物語としても衝撃的。
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영화 리뷰
Amazon.co.jp : 독의 물 : PFAS 오염에 직면 한 변호사의 20 년 : 로버트 빌롯, 남 유스케 : Korean Books
2025년 4월 30일
Amazon.co.jp: 독의 물 : PFAS 오염에 직면 한 변호사 의
20 년 유스케 (Translator) 4.5 4.5 out of 5 stars (9) '영원한 화학물질'에 의한 오염과 피해는 너무 익숙해지면서 달라붙기 어려운 프라이팬, 쿠킹 시트, 감자 봉지, 아이섀도, 그리고 수돗물… , 암이나 궤양성 대장염 등의 원인이 된다——오랜 세월 숨겨져 온 사실을 폭파해, 거대 기업을 고발한 한 명의 변호사의, 인생을 베팅한 장절한 싸움 의 기록 . 그 농장주 제1장 드라이·란강 제2장 전화 제3장 파커스버그 제 4장 농장 제5장 비밀의 원재료 제 6장 종이 단서 제7장 과학자 제8장 편지 제9장 회의 제10장 암소가 돌아오는 제11장 화해 제 2 막 마을 제12장 특권화 제15장 대체 데이터 제 16장 파괴욕 제17장 쥐 와 인간에 대해 제18장 테플론의 보병들 제19 장 현실적 악의 제20장 아베 마리아(하느님의 도움) 제 21장 언설 전쟁 제22 장 역학 제23장 빅 아이디어 제 3막 세계 제27장 조사 제28장 제2파 제 29 장 복흑 과학 제30장 증명 책임 제 31 장 경련 제32 장 『익스포저』의 일본어판의 간행에 의해, 웨스트버지니아주의 한 농장주의 이야기가, 실은 우리 한사람 한사람에게 타격을 주고 있는 전례가 없는 규모의 글로벌한 오염의 이야기인 것을, 일본 여러분에게 이해해 주셨으면 합니다. 이 지구상의 어디에 살고 있어도 ──그리고 앞으로 태어나는 사람들──을 포함해 사실상 전원이 영향을 받고 있습니다.그리고 가장 중요한 일로서, 우리 한사람 한사람이, 장래의 세대를 위해서 이 문제를 해결하는 힘과 능력을 가지고 있는 것을 알고 싶습니다 (「일본어판에의 서문」보다)
====
About the Author
로버트 빌롯 (Robert Bilott)
터프트 스테티니어스 & 홀리스터 법률 사무소 파트너 변호사. 피해 소송의 제1인자로서, 모두 최초가 되는 개인 소송, 집단 소송, 대규모 불법 행위 소송, 및 광역 계속 소송을 지휘. 수상한 것 외에 법률 및 환경 관련 수상 경력 다수. 토라이브리후드 칼리지 교원, 예일대학 공중위생대학원 환경건강과학부 강사, 아르헨티나 코르도바 국립대학 명예
교수
.祐介介 (단, 유스케 케)
1956년 도쿄 태생. 도쿄대학교양학부, 미국 아마스트대학교양학부 졸업, 도쿄대학대학원 종합문화연구과 국제관계론 석사과정 수료, 박사과정 만기퇴학. 아 국립대학 객원 교수, 일본인간의 안전보장학회 회장도 맡았다. 전보장회사, 지구온난화의 과학, 사이버보안, 내분비 교란물질·첨가물과 유기농법에 관심.
Product Details
Publisher 화전사 (April 6, 2023)
Publication date : April 6, 2023 Tankobon Softcover
: 424 pages 978-4763420565 Dimensions : 0.98 x 5.04 x 7.4 inches Amazon Bestseller: #129,939 in Korean Books ( See Top 100 in Korean Books )#17,457 in Politics & Social2 Nonfiction (Japanese Books) Customer Reviews: 4.5 4.5 out of 5 stars (9) Products related to this item Sponsored Page 1 of 59Page 1 of 59
쿠시모토 토시히로 5.0 out of 5 stars Purchase 훌륭한 변호사의 활약이지만, 문제의 뿌리는 깊고 세계적으로 장기적으로 인간에 대한 해악을 아는데 빠뜨릴 수 없는 텍스트입니다.One person found this helpful Helpful Report Translate review to English ocan 5.0 out of 5 stars PFOA 2025 '다크워터스'로 영화화되고 있는 본저, 영화는 PFOA와 테플론을 혼동시키는 듯한 매력방식도 있었고, 약간 과잉으로 불안을 부추기는 듯한 구성에도 느껴졌다. 학이나 위생학의 전문가가 아닌 변호사 쪽이 여기까지 사태를 파악하는 데 얼마나 노력되었는지, 상상도 붙지 않습니다. PFAS에 흥미가 있는 모든 분에게 읽어 주셨으면 한다 . 에 맞서~」라고 써야 할 것입니다. 모처럼 저자가 사실에 근거해 정중하게 기재하고 있는데, 출판측의 의도로 확대 해석을 피로해 믿음성을 낮추지 않으면 좋겠습니다. bob 5.0 out of 5 stars 노출 · 노출 English 초야구와 은혼식 5.0 out of 5 stars 자본주의와 생활 환경을 지키는 싸움의 역사 Reviewed in Japan on February 24, 2024
주식자본주의란 생산수단을 이용해 이익 극대화를 목표로 하는 것으로 생각했을 때 안전대책과 환경대책은 여분의 경비로 무시되는 경향이 있다. , 직원이나 주민의 호소는 무시되는 것이 아마 있다.
이 책은, 미국에 있어서 듀폰사가 직원의 건강이나 주민의 독물 오염을 무시해 PFAS(유기불소 화합물)를 생산·배출해 온 범죄에 대해, 20년여의 시간을 들여 오랜 숨김 거대한 기업을 고발하고 싸운 변호사의 기록이다. 발단은
한 사람의 농장주의 의뢰로 시작된다. 회사를 호소하고 싶다는 것이지만, 기업 변호사인 저자는 그것과는 반대의 입장의 인간이며, 이 의뢰를 받으면 세계 유수의 화학 기업을 싸우게 된다. 이 의뢰를 받았다. 걱정하는 것은 그것이야말로 산처럼 있었을 것이다. 호사로서의 경험으로부터 승산도 있었을 것이지만, 지역의 환경과 주민의 건강을 지키기 위해, 무엇보다 부정과 싸우는 의뢰자의 강한 마음을 먹기 위해, 싸우는 결심을 한 것이라고 생각한다
. 9년 당시 PFAS는 규제대상물질이 아니었다. , 제조하고 있던 3M사는 그 위험성을 70년대에는 깨닫고 있어 제조 메이커는 의도적으로 규제 당국에 대해 정보를 숨기고 있었다 달러상자인 PFAS의 제조를 멈추는 것은 막대한 손실을 입게 된다. 보전보다 수익을 우선한 대응을 하게 되었다. 기업에 의한 경제활동은 때로는 인간의 건강과 환경을 파괴한다. 책에서는 미군에 의한 PFAS에서의 환경 오염이나 과거의 경제 활동 등에 의한 오염의 정화를 의무화하는 규정이 없다
. 미국에 슈퍼펀드법(포괄적 환경대책보상책임법)이라는 법률이 있어 연방환경법이 규정하는 규제대상물질이 된 경우 과거에 거슬러 올라가 정화를 의무화하고 있다고 한다. 이는 기업의 존속을 베팅한 재판이기도 하며, 재판 계속에 대한 방해는 가혹을 극복한다. 한 위험을 감수하게 되었다. 기업의 환경보전에 대한 적정한 대처에 대한 경종으로서도 받아야 할 것이다
. 의 마을 8분에도 견뎌야 했다. 이것은 세계나 시대에도 존재할 것이다. 가 되었을 때, 자신은 어떠한 행동을 취할 수 있을까.리스크를 지고라도 대처할 수 있을까 생각하게 되었다
. 있다고 생각한다. 어떤 의미, 추리 소설의 매력과도 겹친다
.
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후로
5.0 out of 5 stars 현재 진행형
의 이야기
최초로 번역본 특유의 읽기 어려움을 느꼈습니다만, 변호사(=작자)와 듀폰과의 PFOA의 환경 오염, 건강 피해를 둘러싼 법정 투쟁에 들어갔을 때부터 단번에 스피드 업했습니다. 그만큼 법정투쟁에 있어서의 변호사와 기업측의 공방은 박력이 있었습니다.
PFOA 오염은, 미국만의 이야기가 아니고, 친밀한 곳에서는, 도쿄도가 취수하고 있던 다마 지역의 많은 우물로부터 PFOA가 고농도로 검출되기 때문에 취수 정지가 되었습니다. 발생원은, 미군 요코타 기지의 거품 소화제가 새어 지하에 쓰러져, 지하 수맥을 타고 오염하고 있는 것이 아닐까라고 알려져 있습니다. 다른 미군 시설 주변, 공항 주변 등에서도 오염이 확산되고 있으며, 현재 진행형 환경 오염입니다.
유기 불소 화합물 오염이, 한 명의 변호사의 사명감과 끈질김·끈끈함이 있었던 것으로 발각했다고 하는 점에서도 때문에가 되었습니다.
6 people found this helpful Helpful Report Translate review to English 부라니에 5.0 out of 5 stars 논픽션이지만 범죄 소설의 매력
도 갖춘 충격 작 Reviewed in Japan on August 12, 2023 원제에는 분명히 '듀폰사와의 20년의 싸움'이라 하듯 반세기에 이르는 가슴이 나빠지는 듯한 회사와 그 관계자들의 악행이 폭로되어 간다. 이것은 사실이며, 게다가 그 악행의 피해자는 전 세계의, 아마 우리 일본인을 포함한 수십억명인 것이다. 소설에서도 구상할 수 없을 정도의 규모의 기업 범죄 이야기로서도 충격적. 6 people found this helpful Helpful Report Translate review to English See more reviews
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